こんにちは!エンジニアの藤村です。
2025年11月1日に開催されたKotlin Fest 2025に、コドモンはゴールドスポンサーとして協賛しました!
この記事では、ブースコンテンツの検討から当日のスポンサーブースやセッション、懇親会の様子をレポートします。

協賛の背景とブース検討
コドモン開発チームではメインプロダクトにて一部サーバーサイドKotlinを採用しており、Kotlinコミュニティを盛り上げる一助になったらいいな、という思いで協賛しました!
なぜKotlinを利用しているか
コドモンのメインプロダクトでは基本的にサーバーサイドはPHPを使用しています。現在プロダクトの拡張性や開発機動力を上げていくために、ドメイン単位でマイクロサービスアーキテクチャへのリプレイスを進めており、リプレイス時にはチームごとに議論をした上で技術選定を行なっています。ある機能のリプレイス時以降、サーバーサイドはKotlin+SpringBootを採用しています。
Kotlinの選定理由は以下の通りです👇
- 静的型付け言語のため、保育ドメインを型で豊かに表現することができる
- Kotlinはオブジェクト指向と関数型のパラダイムを取り入れることができるため、堅牢なソースコードを作成することができる
- KotlinはNull safetyの仕様があるため、null参照での実行時エラーを回避できる
- 前職でKotlin+SpringBootまたはJava+SpringBootの経験があるメンバーが多く、学習コストが比較的低い
ブースに置くボードの検討
せっかく言語のカンファレンスにブースを出させていただいているので、コードを見て話せると盛り上がるのではないか?という方向で考えました。
コードを見ながらどんなやりとりができると良いか?ということを考える中でいくつか案が出たのですが、
- 付箋にフィードバックを書いてボードに貼っていただく
- 好みの書き方にシールで投票
今回は、より多くの方に気軽に参加してほしいという思いからシールでの投票という形を取りました!
そして以下の3トピックを用意し、それぞれに投票いただくことにしました。
- 例外をthrowするか、Result型で表現するか
- 一時変数に分けるか、メソッドチェーンでまとめて記述するか
- nullの考慮にif式を使うか、 エルビス演算子を使うか
また参加型のコンテンツということで、我々の用意した2択以外にも、ご参加いただいたみなさんのご意見から第3第4の選択肢が生まれたらより盛り上がるのではないかと考え、そのための付箋を準備して臨むこととなりました。
最後にざっくりとレイアウトを考え、デザイン・発注を経て、ボードが完成しました!

エンジニアがMiroで作った雑な叩きを素敵なデザインのボードにしてくれたMDチームに感謝です...!
スポンサーブースの様子
投票の結果としてはこのようになりました!
- throw or Result : ややResult寄り
- 一時変数に代入 or メソッドチェーン : メソッドチェーンに軍配
- if式と早期リターン or 演算子 : if式と早期リターン寄り

いただいた意見をいくつかピックアップして紹介します。
- 早期リターンが好き
- コードの可読性の観点から、早期リターンするコードが好きという意見が強かったです!
if式 or 演算子のテーマでは、その観点でif式投票される方が多くいらっしゃいました。
- パターンマッチ(when式)を利用する
- nullの制御やステータスの判定など、分岐の実装として好んで使われている方がいらっしゃいました。
- 自作Resultを使う
- 一般的にResult, Eitherは正常系とエラー型とで2つのジェネリクスを取ることが多いですが、それに加えて異常系というパターンを用意している方もいるようで興味深かったです!
- arrow-ktを使う
- Kotlin標準のResultと比べ、機能が豊富なarrow-ktに投票される方もいらっしゃいました 。
- 結局はケースバイケースだよね
- 状況次第でどれが良いかは変わるので使い分けを意識しているとのご意見もいただきました!
ブースに足を運んでいただいいたみなさまとコードを囲んで語ることができ、またパターンマッチや自作Resultなど参加者の方に作っていただいた第3、第4の選択肢にも投票が集まっていたりと、我々ブースメンバーも様々な回答を楽しみながらやりとりをさせていただきました!
お立ち寄りいただきありがとうございました!
セッションの様子
私自身はブース参加が中心でセッションの方はあまり聞けていなかったのですが、LINEマンガさんの「FlowとCoroutineを使ったETLバッチの最適化」 のセッションに行かせていただきました。
大規模なデータを扱う中でKotlinの非同期処理の仕組みを活用した実践的な内容で、直近の業務の参考にできそうな学びの多いセッションでした。
📢 登壇資料公開
— LINE Digital Frontier - Tech (@ldf_tech) 2025年11月1日
先ほど、弊社 #LINEマンガ エンジニアの発表が終了しました📷
登壇資料はこちらからご覧いただけます📷https://t.co/2ECnYflqYs
ご視聴いただいた皆さま、ありがとうございました📷#KotlinFest
私自身これまでCoroutineに苦手意識があったのですが、もっと深掘って学習してみようと思いました...!
また、ブースエリアはセッションとセッションの間の時間帯が盛況だったのですが、セッションが終わるたびに「これだけの人数がセッションを聞いていたのか」とKotlinコミュニティの熱量を感じました!
懇親会の様子
懇親会は立食スタイルで、テーブルを囲みながら参加者同士で交流する形式でした。
私自身は、セッションを聞いて話してみたくなったLINEマンガの方とお話しさせてもらいました!
レコメンドシステムについてお話を聞かせていただいたり、とても有意義な時間を過ごせました。
セッションで気になった方に直接質問できる機会は本当に貴重でありがたいです!
イベントを終えた感想
セッションやブース、懇親会でいろんな方のKotlin活用事例が聞けたことは大きな収穫でした。
今回得た知見や気づきをコドモンのプロダクトにどう活かせるか、帰りの電車の中であれこれ考えを巡らせてしまうくらい、よい時間が過ごせました!
素晴らしいイベントを開催いただきありがとうございました!来場いただいたみなさま、運営のみなさま、本当にありがとうございました!
