コドモン Product Team Blog

株式会社コドモンの開発チームで運営しているブログです。エンジニアやPdMメンバーが、プロダクトや技術やチームについて発信します!

【イベントレポート】 目指している姿は同じ! XPとスクラムのそれぞれのアプローチの違いを語ります

はじめに

こんにちは!コドモンプロダクト開発部の羽馬です。

実は、私がコドモンに入社してまだ2週間しか経っていないのですが、さっそく熱いイベントの運営に参加しました!

2025年2月13日(木)、コドモンのオフィスで「目指している姿は同じ! XPとスクラムのそれぞれのアプローチの違いを語ります」というイベントを開催しました。

テーマは、アジャイル開発の中でも特に実践されることの多い「XP(エクストリーム・プログラミング)」と「スクラム」。

codmon.connpass.com

  • 「アジャイル開発ってよく聞くけど、実際のところどうやって運用しているの?」
  • 「スクラムとXPって、具体的に何が違うの?」
  • 「チームをより良くするためにできることは?」

そんな疑問に向き合うべく、コドモンとサイボウズ、それぞれの開発チームが実際の取り組みを語る場となりました。

今回の記事では、当日の発表やディスカッションを振り返りながら、イベントの様子をレポートします!

会場の様子

当日、コドモンのオフィスには約30人のエンジニアが集まりました。開場直後から「どんなチームで開発しているんですか?」「うちではこんなことやってます」といった会話が自然と生まれ、すでにアジャイル開発について開場直後から会話が弾んでいました。アジャイル開発に関心の高い方々が多く、初対面同士でも「うちのチームではこんなことやってますよ」といった情報交換が自然と生まれていました。

サイボウズの開発チームが行っているスクラムの紹介

最初の発表は、サイボウズでモバイルエンジニアとして活躍するトニオさんによるセッションでした。

speakerdeck.com

サイボウズでは2016年ごろからスクラムを導入し、「スクラムを通じてユーザーに価値を届ける」ことを目的に開発を進めてきたそうです。現在では、多くの開発チームがスクラムを採用し、2022年にはスクラムマスターを職能化するなど、組織的な運用も進んでいます。

特にkintone開発チームでは、LeSS(大規模スクラム)をベースに開発を行っているとのこと。「完全なLeSS」ではなく、チーム間の連携をスムーズにするために「アラインメント」を重視しているそうです。

個人的に印象的だったのは、「スクラムの導入はゴールではなく、常に振り返りながらチームを進化させることが大切」という言葉。開発手法として取り入れるだけではなく、文化として根付かせる意識が強いのがサイボウズらしさなのかもしれません。

XPってどんな感じ?コドモンでの導入経緯と現在地

続いての発表は、コドモンでプロダクト開発部のエンジニアリングマネージャーを務める市川によるセッションでした。

コドモンでは、2020年にスクラムを導入しました。しかし、「技術的負債の解消」「知識共有の強化」を目的に、2021年からXPを試験導入し、現在は組織全体でXPを前提とした開発を行っています。

具体的な実践として、

  • ペアプログラミング(実施率80%)
  • TDD(テスト駆動開発)
  • 小さなリリース & CI活用

などを積極的に取り入れ、負債を溜めにくい環境を整備しているそうです。

知識の循環が進み、属人化しにくい開発体制が実現されつつある一方で、
* リリース頻度の向上(現在2回/日)
* ペアプロの質向上
* アジャイルプラクティスの定着

といった課題もまだまだあるとのこと。

市川は、「XPの価値を活かしながら、さらなる改善を続けていく」と語っていました。

私自身、コドモンに入社してまだ2週間ですが、すでに「ペアプロが当たり前」な開発文化に驚いています。特に、「知識の循環による属人化の防止」は、長期的にみてもチームの持続可能性に大きく寄与しそうだと感じました。

speakerdeck.com

パネルディスカッション & 質疑応答

最後は、コドモン・サイボウズのエンジニアリングマネージャーやスクラムマスターが登壇し、「XPとスクラムの難しさ」について議論しました。

モデレーターは、コドモンのアドバイザーである野口光太郎さん(ユーザベース所属)。

  • ペアプログラミングの運用方法
  • チームの成熟度に応じたアプローチの違い
  • スクラムとXPの適用範囲

など、実践者ならではの視点が語られました。

また、質疑応答では「ペアプログラミングの導入ハードル」についての質問が多く、登壇者の経験をもとにした具体的な解決策が共有されました。

懇親会

イベント終了後は、登壇者と参加者が自由に交流できる懇親会を実施!

セッションでは聞けなかった質問を直接ぶつけたり、「うちのチームではこんな工夫してます」といった雑談も飛び交っていました。

おわりに

今回のイベントを通じて、XPとスクラムの違いや、それぞれのチームがどのように工夫しながら開発を進めているのかを深く知ることができました。

特に印象的だったのは、「開発手法は目的ではなく、チームを成長させるための手段」という共通の考え方。スクラムでもXPでも、どんな方法を選んでも、チームに合った形で実践し、改善を続けていくことが重要なんだと改めて感じました。

コドモンでは、子どもを取り巻く環境をテクノロジーでより良くすることを目指し、開発を進めています。ビジネスを通じて社会課題に向き合い、ともに挑戦する仲間を募集しています。

興味を持った方は、ぜひ一度話を聞きに来てください!

www.codmon.co.jp