こんにちは!プロダクト開発部の江口です! 12月22日に開催されたPHPConferenceにて、50分枠で登壇しました。 テーマは、「長年EC2で稼働していたレガシーな巨大アプリケーションをコンテナ化するまでの道のり」です。 環境依存を排除するための地道な取り組みや、安全な移行を実現するための工夫、そしてコンテナ化によって得られたメリットについてお話ししました。
登壇資料は以下からご覧いただけますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
50分の枠での登壇は初めてで、準備から当日までとても大変でしたが、どれも良い経験になりました。 今回は発表者目線で、登壇の経緯やの苦労、登壇後の感想などを書いていきたいと思います。
PHPConfで登壇したきっかけ
コドモンが、PHPConf2024のゴールドスポンサーとして協賛することになり、「せっかくならみんなでプロポーザルを出そう!」という気運がありました。 その気運に乗じて、「落ちてもともと」という軽い気持ちで、自分もプロポーザルを書いてみることにしました。テーマは当時取り組んでいたコンテナ移行に決定。せっかく発表するなら「できるだけ多くのことを話したい」と思い、50分枠での応募を選びました。 プロポーザルを出した当時、外部での登壇経験はなかったものの、社内での発表は何度か経験していたため、「まぁ大丈夫だろう」と比較的軽い気持ちでプロポーザルを提出しました。
結果的に運よくプロポーザルが採択され、本格的に登壇準備を進めることになりました。当初はテーマが既に決まっていたこともあり、「内容を埋めていくだけ」と楽観的に考えていましたが、50分という長い時間の発表を準備するのはとても大変でした。
登壇までに苦労したこと
特に苦労したのは、内容の構成と順番を考える作業でした。最初に作成した資料は、あれもこれも盛り込みすぎてしまい、何を伝えたいのか焦点がぼやけた状態になっていました。 そのため、主題から外れる部分を削り、残したい内容についてはさらに詳しく掘り下げました。 一方で、詳細すぎて全体の流れが見えにくくなる部分は簡潔にまとめ、聞き手が理解しやすい資料に仕上げることを目指しました。 50分という限られた時間の中で、一貫性のあるテーマを維持しつつ、関連性のある周辺の話も適切に組み込む作業は、想像以上に大変でした。 さらに、練習を重ねるたびに、「ここの説明はくどいな」「ここは説明が足りないな」といった課題が次々と明らかになり、そのたびに資料を手直しする必要もありました。
発表内容の補足
せっかくなので、資料に盛り込めなかった部分について、一つだけ簡単にご紹介します。 それは共通で使用しているファイルをEC2から切り離し、S3やその他のAWSサービスに移行することで、EC2をステートレス化した取り組みです。 この作業は私が入社する前に行われたもので、今回のコンテナ化の実現につながる非常に重要な取り組みでした。 「過去の多くのエンジニアの努力があってこそ、今回の成果がある」というメッセージも伝えたかったのですが、当日の発表ではあくまで自分が直接関わったプロジェクトに焦点を当てることにしました。
登壇後の感想
2024年12月は常に登壇のことで頭がいっぱいで、日が経つにつれて緊張もどんどん高まっていきました。 「もうやるしかない」と「この発表で本当に大丈夫だろうか?」の間で揺れ動きながら、ついに当日を迎えました。 当日もやはり緊張し、言葉に詰まる場面が多々ありましたが、なんとか最後まで話し切ることができました。
登壇直後は恥ずかしい気持ちでいっぱいでしたが、ブースに訪れた方々からポジティブな反応をいただけたことが何より嬉しかったです。 また、懇親会では登壇内容について質問をいただいたり、他の登壇者と話す機会があったりと、新しいつながりを作ることもできました。 こうした方々のおかげで、「思ったより話せていたのかもしれない」と少し前向きに振り返ることができました。
正直なところ、準備から当日までを振り返ると、「こうしておけばよかった」と思う反省点がたくさんあります。 特に、50分という長い時間でよい発表をするためには、想像以上に多くの時間と労力が必要だと痛感しました。 構成を練り直し、何度も練習を繰り返すプロセスには、多くの手間と集中力が求められます。 発表の内容を整え、聞き手に伝わりやすい形に仕上げるには、そうした手間を惜しまず取り組むことが不可欠だと強く感じました。
とはいえ、振り返ってみると、この登壇を通じて得られたものは非常に大きく、登壇して本当によかったと感じています。 この経験を通じて得た反省を糧に、よりよい発表を目指して、これからも登壇に挑戦していきたいと思います!