こんにちは! プロダクト開発部でQAエンジニアをしている砂川です。
今回は、2023年11月16日(木)にfreeeのQAエンジニアの湯本剛さん(以降:ゆもつよさん)をお招きして、アジャイル開発におけるQAというテーマで講義とワークショップをしていただきましたので、レポートしていきます!
Codmon Tech Meet とは?
プロダクト開発部で3か月に一度、外部から講師をお招きして開発に関する学びを深める場を作っています!
背景
コドモンではアジャイル開発のXPのプラクティスに則り、TDDを実践しています。 そのためQAエンジニアだけでなく、開発エンジニアもテスト活動を行なっています。
テスト活動は進んでいるのですが、E2Eテストが肥大化したり、各テストフェーズで行うテストの責務がチームごとでバラバラだという課題感を持っていました。
そのためプロダクト開発部全員で適切なテストを作るために、freeeでQAマネージャーを務めているゆもつよさんをお招きし、下記2点をベースに講義していただきました!
- アジャイル開発におけるQAプロセスのあり方
- テスト設計のプロセス
講義内容 ~アジャイル開発におけるQAプロセスのあり方~
午前の部では、開発エンジニアほぼ全員が参加して、freeeにおけるQAプロセスの取り組みの紹介、テストや品質保証に対する疑問をゆもつよさんにお答えいただくQ&Aコーナーを実施しました。*1
午前中は主に、下記の内容がプロダクト開発部で盛り上がりました!
- QA受入基準
- リスク洗い出し会
- 「やばい」と思う感性を身につける
ワークショップ内容 ~テスト設計のプロセス~
午後のワークは開発エンジニアがチームに分かれて、割り勘アプリの網羅的なテストを作るワークをしました。*2
このワークの流れは以下の通りで実施しました!
- 事前課題をもとに、各チームでテスト設計をしてくる
- ゆもつよさんの解説を聞く(ゆもつよメソッドのテスト分析方法を主に教えてもらいました!)
- 各チームでテストケース見直し&持ち帰れそうな内容の振り返り(直したポイント、持ち帰る内容)
特に、テスト分析でゆもつよメソッドのモデル図を利用する方法は、ほとんどのメンバーが初見だったということもあり、網羅的なテストをどのように作るか考えるきっかけになったようです!
メンバーの感想
参加したメンバーからも非常に好評で、プロダクト開発部全体で品質のことを考える機会になりました!
- ユーザーの視点大事
- デグレやバグが頻発するのは、テストよりアーキテクチャ
- リスク洗い出し会やる
- CSの人にユーザーから怒られたことベスト3きく
- 正常系のテストはあっても、異常系がもれがち
- ワークショップを通じて、普段のテスト観点出しで抜け漏れがちな部分へのケア方法が具体的にイメージできました
- 特に「モデル図を活用して俯瞰的にケースを出す」はチーム活動に取り入れたいです
- 特に「モデル図を活用して俯瞰的にケースを出す」はチーム活動に取り入れたいです
- ワークショップ中、質問に対して「こういう時どうしよう?」と一緒に考えてもらえたのが心強かったです
- コピー&モディファイや重篤度、などなんとなくあった概念に名前が与えられたのが、チームで共通認識を作るときに役立ちそうだと思いました
機能一覧を作って、各機能についてどの機能項目でテストを行うのか網羅するやり方にはとても納得しました!
ユーザーストーリーと機能一覧をうまく組み合わせて、抜け漏れのないテストを作れるようチームに持ち帰ります!
感じたこと
今回、アジャイルにおけるQAでの動きや網羅的なテストを作るということをプロダクト開発部内で勉強したことで、チーム内でもより一層テストに対する意識が強くなったと感じます。
コドモンでは開発エンジニアも品質を守る意識が強いので、この勉強会を通してプロダクト開発部全体でよりよいプロダクト品質を求めていきたいと感じました。
特にCSメンバーの声から「私の怒られベスト3」を聴いたり、スプリント内でリスク洗い出しをするなど、すぐにでも始められることが多いと感じました。実際にCSメンバーに「私の怒られベスト3」を聴いたチームもいるみたいです!
最後にゆもつよさん、この度は本当にありがとうございました!
*1:当日の資料は、https://www.jasst.jp/symposium/jasst23tohoku/pdf/S3-1.pdfを再演いただきました
*2:https://www.jasst.jp/symposium/jasst21tohoku/pdf/S3-1-5.pdfに対して、各チームがテスト設計しました。