コドモン Product Team Blog

株式会社コドモンの開発チームで運営しているブログです。エンジニアやPdMメンバーが、プロダクトや技術やチームについて発信します!

コドモンにおけるエンジニアリングマネージャーの役割

この記事は「コドモンAdvent Calendar 2024」の12日目ならびに、Engineering Manager Advent Calendar 2024の12日目の記事です。

はじめに

こんにちは、コドモンのtakaoです。僕は4ヶ月ほど前にコドモンに入社し、現在はエンジニアリングマネージャー(EM)として開発組織に関わっています。 EMは会社によって求められる役割や定義が異なることが多いと思いますが、この記事でコドモンにおけるEMの役割を一つの事例としてお伝えし、開発組織のマネジメントやEMをされている方の参考になれば幸いです。

ちなみに・・・先日入社エントリを公開しました。EMとして入社してからの動きについても少し触れているのでよければこちらもご覧ください。 tech.codmon.com

コドモンの開発組織について

コドモンではXP(エクストリーム・プログラミング)の開発手法を取り入れており、自己組織化されたアジャイルな開発組織を目指しています。 XPやアジャイルは、迅速なフィードバックサイクルと柔軟な対応を重視しており、チームやメンバーもその価値・原則を日々意識しながら開発に取り組んでいます。

コドモンのアジャイル開発/XPについては以下の記事に具体的な内容がまとまっているのでぜひご覧ください。 tech.codmon.com

コドモンのEMの役割

コドモンでは、EMだけではなくエンジニア全員がプロダクトやチームの成長に対して責任を持つという前提のもと、EMは「コドモンを、エンジニアとプロダクトがともに楽しく成長できる場所にする」ことに対して責任を負っています。 これは組織としてフラットな関係性や自己組織化を目指しているためで、EMにしかできないというような属人的な状況を可能な限り排除し、エンジニア全員がプロダクトや組織に対してオーナーシップを発揮することで事業成長を加速させていくという考え方を持っています。

EMが行っていること

先に書いた役割の中で、EMが特定の権限を持っているが故にEMが行っていることがいくつか存在しています。

評価基準のすり合わせや評価の最終決定

コドモンは360度評価でメンバー同士が評価し合う運用を行っています。これはXPで定義されている価値の「フィードバック」に則っています。素早いフィードバックサイクルを繰り返していくことで変化に柔軟に対応することができるという考え方で、各メンバーにフィードバックを通してプロダクト・チームの成長に貢献することが求められています。 一方で、各メンバーの等級や具体的な評価を知る権限はEMのみに絞られています。そのため、EMは集まった評価をもとに基準のすり合わせを行ったり、最終的な評価の決定を行うという役割を担っています。

1on1、メンバーのキャリアフォロー

一般的なEMの役割でよく定義されているピープルマネジメントの部分ですが、メンバーのキャリアのフォローや日常的な1on1は主にEMが行っています。 評価の話と同様に、メンバーの等級や給与の部分などはEMのみが知る情報のため、それらを認識した上で必要になるようなコミュニケーションはEMが行っています。

開発体制の検討、アサインの調整

コドモンの開発チームは「チームトポロジー」を参考にチーム体制を作っています。 チーム体制を決めるときには、EMが主体となって体制の検討やアサイン調整を行っています。これは、EMが各メンバーのWillやキャリアの志向性、スキルなどを知っているためです。

以上が主にEMの役割としてコドモン内で定義されているものとなっています。 また、この他にも採用活動の推進やカルチャーの浸透などの動きをすることもありますが、基本的にはEMだけが行うという考え方はしておらず、組織全体で進めていこうという方針です。

EM以外も担うEMっぽい役割

ここまででEMの役割について説明しましたが、一般的にEMなどのマネージャーが行うことが多いような業務もコドモンではエンジニア全員ができることを期待しています。自己組織化されたチームを目指すにあたり、基本的にはマネージャーとしての権限が必要な判断以外は全てのエンジニアの役割という考え方を持っています。 以下はその一例です。

プロジェクトマネジメント系の業務

例えばチームイベントのファシリテーションやMTGの調整、他チームや他部署との連携、プロジェクト管理などは特に担当などは決まっておらず、メンバー全員で行っています。 特にレトロスペクティブなどはチーム外のメンバーにファシリテーションを依頼することが多いのですが、組織内の全員が定期的にファシリテーションをする機会を持てる仕組みが作られています。その他にも、XPの共同所有の原則に則り、調査系業務や組織改善系の業務など様々な業務をペアで行っています。加えて、同じ人ばかりにタスクが集中しないようにルーレットで担当をアサインした後、有識者とペア作業を行うなどの取り組みをして属人化を防ぐ文化が浸透しています。

開発におけるチームの意思決定

基本的に個々の開発チームにはEMが1名入っていることが多いのですが、チーム内で何らかの意思決定を行う際はEMに決定権があるわけではなくチームメンバー全員にその権限があります。 施策やタスクの優先順位の判断や開発方針、対応方針の決定など意思決定の中身はさまざまですが、全員がオーナーシップを持ってプロダクト開発に臨んでいます。

さいごに

以上のように、コドモンではEMとエンジニアがともにプロダクトやチームの成長に責任を持つ文化が根付いています。EMは評価やキャリアフォローなど特定の役割を担う一方で、エンジニアもプロジェクトマネジメントやチームの意思決定に積極的に参加することで、自己組織化されたチームを目指しています。このように役割の垣根を超えた協力体制は、迅速な意思決定や変化への柔軟な対応を可能にし、チーム全体の成長を加速させています。

また、コドモンでは現在エンジニアリングマネージャーを絶賛募集中です。このような組織で共にプロダクトの成長に向かって突き進みたい方はぜひご連絡ください!

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