自己紹介
こんにちは!コドモンでエンジニアをしているごんでぃーです。
2025年12月に入社して5ヶ月が経ちました。
入社エントリー代わりに春のブログリレーに参加してみました。
初ブログ参加なのでお手柔らかに見届けてもらえると嬉しいです!

開発スタイルの変化
ふと入社してからを振り返ってみると、自分の開発スタイルに大きな変化が2つあったと感じています。
- ペアプロ
- 自分でコードをほとんど書かなくなったこと
入社前の自分からすると、どちらもかなり大きな変化でした。 しかし、この2つが開発の楽しさそのものを変えてくれたと思っています!
1つ目の変化はペアプロ
コドモンでは、基本的に開発をペアで進めています。 主に実装を進めるドライバーと、確認や設計を行うナビゲーターに分かれて開発を行います。
ペアの組み合わせは日によって変わりますし、ドライバーとナビゲーターの役割も短い時間で入れ替えながら進めています。そのときどきに応じてかなり柔軟に対応しています。
自分はこのスタイルにわりとすぐ馴染めましたし、やってみるとメリットを感じる場面が本当に多かったです。
たとえば、常に複数の視点が入るので、設計や実装の考慮漏れや単純なミスがかなり減ります。1人で進めていると、自分の中では自然だと思っていたことが、実はそうでもなかった、ということが結構あります。ペアだと、その場で「これって本当にこの形がいいんだっけ?」と立ち止まれるのが大きいです。
また、コードレビューの負荷も下がっていると感じます。実装の時点である程度確認しながら進められるので、あとから大きな認識のズレが見つかることが少なくなります。
個人的に特にいいなと思っているのは、知識共有のしやすさです。 ペアで一緒に進めるので、「このことはあの人しか知らない」といった属人的な情報が自然と減っていきます。ナレッジ共有を特別なイベントとして頑張らなくても、日々の開発の中で知識が広がっていくのは、このペアプロのすごくいいところだと思っています。
ペアプロの良さは、まだまだたくさんあるのですが、先輩方が記事にしてくれているので、もしよかったら見てみてください!
コドモンのペアプロについて感じたことが、凄く分かりやすく言語化されています。記事にあるように、「ペアプロ=伴走」が凄くしっくりきました。
ペアプロは何気ない会話の中に意思決定のコンテキストが詰まっています。いわば会話は生成AI時代の開発資産になり得ます。その課題に取り組んだ記事です。
2つ目の変化は、コードをほぼ書かなくなったこと
コードをほとんど自分で書かなくなりました。 コドモンでは開発にClaude Codeを活用しています。 入社してからを振り返ると、自分でコードを書いた記憶がほとんどないくらい、コーディングはAIに助けてもらっています。
コードを書くのが好きなエンジニアは多いと思いますし、自分もその1人でした。 自分で考えて、試して、コードを書いて、実際に動かす。その流れに楽しさを感じていました。 なので、入社前の自分に「ほとんどコードを書かなくなるよ」と言ったら、たぶん少し不安になっていたと思います。
でも実際にやってみると、以前よりも開発が楽しいと感じています。 これは自分でも意外だったので、少し深掘りしてみます。
AIが速く書くからこそ、設計がより重要に感じた
AIによるコーディングは爆速です。 そのため、開発サイクルは自然と速くなるように思えます。 ただ、実際にはそれだけでうまくいくわけでもないとも感じています。
AIは、いまあるコードベースを前提にしながらコードを書きます。 つまり、コードベースが整理されていれば、出てくるものも比較的整理されやすいです。逆に、コードベースが曖昧だったり散らかっていたりすると、その影響を受けたアウトプットが積み上がっていきます。
ここで思い出すのが、物理学にあるエントロピー増大の法則です。 ざっくり言うと、秩序あるものも放っておくと自然に散らかっていく、という考え方です。(難しいことは分かりません。カッコつけたかっただけです。)
コードもかなりこれに近いと思っています。 AIにどんどんコードを書いてもらえる時代だからこそ、何も考えずに進めてしまうと、コードベースは少しずつ複雑さを増していきます。命名や責務、依存関係、設計意図がじわじわ崩れていくと、最初は速くても、次第に変更の影響範囲が読みづらくなり、開発の予測可能性は下がっていきます。
エントロピーを小さくするために外からエネルギーが必要なように、コードベースの秩序を保つにも、人が意図を持って判断し続ける必要があると思っています。何が正しいのか。どうあるべきか。どんな設計にすると長く価値を出しやすいのか。そこを考えて判断するのは、やはり人の役割です。
AIはとても強力ですが、そのポテンシャルを大きく引き出せるかどうかは、土台となるコードベースや設計、そして使う側の判断に大きく左右されます。 だからこそAIは、ただコードを書くための存在ではなく、人が下した判断を従来よりも速く価値に変えるための存在なのだと思っています。
そして自分にとって面白いのは、その判断や設計を、個人ではなくチームで日常的に考えられることです。
設計をみんなで考えられるのが楽しい
自分のチームでは、設計の議論が日常的にあります。 ペアで相談することもあれば、チームで「どういう形がよさそうか」を話すこともあります。
その中で、自分だけでは気づけなかった視点をもらえることもありますし、逆に自分の知見を活かして提案できることもあります。 そうやって、みんなで考えながら開発を進めるのが、とても楽しいです。
AIのおかげでコードを書くスピードは上がりました。 だからこそ今は、コードを書くことよりも、その先にある設計やユーザー価値に、より意識を向けられるようになった気がしています。
よりよいものを、より早くユーザーに届ける。 そのために設計にこだわり、AIを活用しながら開発サイクルを前に進めていく。そういう開発ができる今の環境は、とてもおもしろいですし、日々やりがいを感じています。
AI時代だからこそ、意思決定と学習の価値が上がる
ここまで書いてきたように、AIによってコードを書くスピードは大きく変わりました。 実装そのものはこれまで以上に速く進められるようになり、先で述べたように開発の重心も少しずつ変わってきていると感じます。
だからこそ今、より価値を持つようになっているのが意思決定だと感じています。
誰のどんな課題に向き合うのか。その課題を今解く意味はどこにあるのか。どこまで届けばユーザーにとって価値になるのか。実装に入る前のそうした判断が、これまで以上に大切になってきているように感じます。 もちろん、作らない選択もあれば、深く考えた仮説をまずユーザーに使ってもらい、フィードバックを得ながら機能を磨き上げていく選択もあります。AIによって実装の速度が上がったからこそ、エンジニアとしてプロダクトに今まで以上に深く向き合い、本質的な課題解決を目指すことが大切になってきたのだと思います。
こうした判断の質が、そのまま開発の質やスピードに直結するようになってきました。 AIはとても速く手を動かしてくれますが、進む方向そのものを決めるのはやはり人です。方向が少しズレていれば、速く作れるぶんだけ、ズレが大きくなりがちです。
逆に、意思決定が良ければ、AIはその判断を一気に形にしてくれます。 だからこそ、AI時代のエンジニアには、コードを書く力だけではなく、何を根拠に意思決定したかがこれまで以上に求められているのだと思います。
そしてもう1つ、AIを使っていて強く感じるのは、人の学習サイクルそのものも速くなっているということです。
これまでは、何かを学ぶときに調べる → 試す → 失敗する → 修正するというサイクルにある程度時間がかかっていました。
でも今は、AIとの対話を通じて仮説をすぐに試せます。 設計のたたき台を出してもらったり、複数案を比較したり、仮実装して動かしながら考えたりできるので、理解と実践の往復が圧倒的に速いです。
しかもペアプロの環境があることで、その学習はさらに加速します。 AIから得た案をそのまま受け取るのではなく、ペアやチームと「なぜこれが良いのか」「本当にこの設計でいいのか」を議論できるので、表面的な理解で終わらず、学びが判断力に変わっていく感覚があります。
速く学び、その学びをもとによりよい意思決定ができるようになること。 そこに、AI時代の大きな価値があるのだと思っています。
おわりに
ペアプロが当たり前になったこと。 そして、コードをほとんど自分で書かなくなったこと。
入社してからのこの2つの変化は、開発のやり方を変えただけではなく、自分がエンジニアとして何に価値を感じるのかまで変えてくれました。
もちろん、開発効率の向上には、開発フローや開発環境の整備など日々の努力とAIを活用したさまざまな工夫が大きく寄与していることも実感しています。 速いサイクルの中で継続的に価値を届けるためには、コードそのものだけでなく、開発の仕組みやプロセスに手を入れていくこともとても重要です。
自分も今後は、そうした開発全体にインパクトを与えられるようなチャレンジをしていきたいと思っています。 周りを見ても、みんな本当に積極的に挑戦していて、日々たくさん刺激をもらっています。だからこそ、心の中では「自分も負けていられないな」と思っています。
そうやってお互いの挑戦が次の挑戦を生むような空気があることも、コドモンのすごく好きなところです。
AI時代の開発は、単に「AIにコードを書いてもらうこと」ではなく、より良い判断を重ねながら、学びを価値につなげていくことが重要になっていくのだと思います。
その中で、チームで議論しながら設計を磨き、AIを活用して形にしていく。 そんな開発の進め方に、コードを書く以上の楽しさを感じています。