こちらの記事はコドモン Advent Calendar 2022の23日目の記事です。
はじめに
こんにちは! プロダクト開発部の岡村です🎅
コドモン開発チームではGauge と Playwrightを使ってE2Eテストと、フロント・APIのインテグレーションテストを作成しています。
今回は、GaugeとPlaywrightを利用してフロントのインテグレーションテスト時にAPIをモックし、APIエラー時の自動テストを容易に実装することができたのでご紹介しようと思います。
実装例
APIエンドポイント/api/v1/hoge
に対してリクエストを送ったときに、ステータスコード500が返ってきたときのフロントの挙動をテストしてみます。
以下、サンプルコードです。
sample.spec
## APIで500エラーが発生した場合は500エラーページが表示される * APIエンドポイント"**/api/v1/hoge/*"にリクエストするとステータスコード"500"を返すようにモックする * ホームアイコンを押下する * 500エラー画面が表示されること * APIエンドポイント"**/api/v1/hoge/*"のモックを取り消す
mock.ts
@Step('APIエンドポイント<path>にリクエストするとステータスコード<statusCode>を返すようにモックする') public async setupMock(path: string, statusCode: string) { await page.route(path, route => route.fulfill({ status: parseInt(statusCode) })); } @Step('ルート<path>のモックを取り消す') public async undoSetupMock(path: string) { await page.unroute(path) }
次に、APIエンドポイント/api/v1/fuga
に対してリクエストを送ったときに、ステータスコード503が返ってきたときのテストを実装してみます。
mock.ts
## APIで503エラーが発生した場合は503エラーページが表示される * APIエンドポイント"**/api/v1/fuga/*"にリクエストするとステータスコード"503"を返すようにモックする * ホームアイコンを押下する * 503エラー画面が表示されること * APIエンドポイント"**/api/v1/fuga/*"のモックを取り消す
Gaugeを使うとStepに記載したテスト仕様と、実装をアノテーションを利用して紐づけることができます。 またパラメータを渡すこともできるため、1つのStep実装で複数のテストを記述することが可能になります。1
今回の例では、Stepの'APIに<path>でリクエストするとステータスコード<statusCode>を返すようにモックする'
のParamater部分を書き換えるだけで2種類のAPIリクエストに対するレスポンスのステータスコードをモック、テストすることができました。
GaugeとPlaywrightを組み合わせることで、テストの仕様と実装を明確に分離した上で、容易にAPIをモックしてサーバーエラー時のフロントのインテグレーションテストを実装することができたかなと思います。
おわりに
コドモン開発チームでは自動テストを書く文化を大切にしています。コドモン Advent Calendar 2022 では、自動テストに関する記事が他にも公開されています!
ATDD(受け入れテスト駆動開発)でプロダクトを作っての学び
私たち開発チームに少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました! 残り2日となってしまいましたが、明日以降も引き続きコドモンのアドベントカレンダーをお楽しみください!🎄
- 抽象的な言葉で汎用的に使えるようにしすぎると、仕様書として意味が不明なものになってしまうので注意が必要です。↩