コドモン Product Team Blog

株式会社コドモンの開発チームで運営しているブログです。エンジニアやPdMメンバーが、プロダクトや技術やチームについて発信します!

【入社エントリー】フルリモートUXリサーチャーから、フルリモートPdMにジョブチェンジしました

こちらの記事は コドモン Advent Calendar 2023 の4日目の記事です。

こんにちは、7月1日にコドモンにジョインし、写真共有・販売サービスのプロダクトマネジメントを担当しています、佐久間せんかと申します。

かれこれ5年ほど、首都圏の企業に勤めながら、地元である北海道北見市で、最愛の家族とのんびり、ときに騒がしく暮らす生活を送っています。

この度、フルリモートUXリサーチャーから、フルリモートプロダクトマネージャー(以下、PdM)にジョブチェンジというチャレンジングな転職を果たしましたので、行動と気持ちの棚卸しがてら、入社エントリーを書かせてください。

そして、この記事が

  • コドモンで働いてみたい
  • フルリモートにチャレンジしてみたい
  • プロダクトマネージャーにチャレンジしてみたい

そんな気持ちを持っている方の参考になればとても嬉しいですし、合わせ技で北海道からフルリモートでコドモンにチャレンジしてみたいという方が、もしいたら、ぜひお話ししたいです。(佐久間のPittaはこちら)。

自己紹介

生まれは人よりも牛の方が多い北海道雄武町。道職員の父について北見市、留萌町、厚岸町、そして2度目の北見市と、北海道を転々としてきました。

自然と共存している街そのものや、自然を愛する街の人たちが本当に素敵で、その素敵な街や人の役に立つ人材になりたいと思ってきた私は、地域課題を模索するところから始めて、地域の情報発信に努めてみたり、企画や制作マネジメント、リモートワークの推進など、地域にとって有益そうなものならと、色々やってみる20代を過ごしてきました。

20代半ばに仕事で出会った市職員の夫との結婚を果たし、絶賛イヤイヤ期の3歳と2歳の子どもたちと一緒にマイホームに住んでいます。

何十年も続くローンと引き換えに、夫と地元工務店の設計士さんがスーパー素敵に設計してくれたマイホームです。

お金をかけましたので、自慢させてください

前職はUXリサーチャー

6月までは5年弱、UXリサーチャーをしていました。コドモンでの働き方とは違い、プロジェクトベースのクライアントワークです。

入社当初は横浜に本社を構える100人未満の会社だったのですが、育休明けで会社に復帰すると、親会社と合併した2000人以上の大きな会社になっており、新卒入社の人数や、数々の整備されたフローに圧倒されたのを覚えています。

合併前後でフルリモートという働き方に変化はなく、リアルに顔を合わせるのは年に1,2回の社員総会程度。お互いに社員総会に出席できないタイミングが重なると、長く一緒に働いている人に対して「初めまして」と挨拶をする不思議な状況を生み出していました(笑)。

画面の中で抱く印象と、実際に会ったときの印象とが大体の場合マッチしていなくて、いい意味で裏切られることが多かったです。

所属はプロダクト開発部。今はPdMです

所属はプロダクト開発部 プロダクトマネジメントグループ。担当はコドモンプリント 写真共有・販売サービス(社内ではメモリー事業と呼んでいます)のプロダクトマネジメントです。

「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というコドモンのミッションを実現するために、今施設や保護者のどんな課題を解決するべきかを定性・定量データをもとに考え、チームのプロダクトデザイナー(以下、PD)やエンジニア、事業開発部やカスタマーサポートなど他部署とも適宜連携しながら実現に向けて動いています。メモリー事業としては、​​子どもたちの健やかな成長を社会で支えるために、写真を起点に職員、親、子ども間のコミュニケーションをよくすることを目指しています。

施設で働く職員さんや、保護者の方々、社内の実ユーザーへヒアリングをしたり、日頃問い合わせ対応をしているCSチームからのフィードバックを読み込んだりして、その結果を分析する時間が多い週もあれば、PDやエンジニアと一緒に具体的な仕様について議論する時間が多い週もあります。

はたまたロードマップを見ながら中長期で実現したい未来に思いを馳せ、分析した情報をもとに関連部署との合意形成に時間をとる週もあります。

ちなみに、仮説検証はUXリサーチャーとして働いていた頃の経験をベースに動いていますが、自社プロダクトの調査は以下の点で動きやすいな〜と感じながら仕事をしています。

  • 問い合わせデータなど、社内に蓄積された情報にアクセスし、分析できる
  • 過去に分析や議論がなされた情報を統合して考えることができる
  • エンジニアやデータサイエンティストに相談して、定量データと突き合わせて考えることができる

集めた定性データはmiroを使って分析し、チームのみんなで共通理解のものにしています

コドモンジョインに至るまで

子育てが本当にしんどかったという過去

転職を考え始めたのは、子育てによる環境や心情変化がきっかけだと思っています。

子育てって本当に大変で、1人目の時には何もわからない状態で、何を求めているのかわからない泣きじゃくる子どもを前に立ちすくんだことや、幸せなはずなのに、なんで私だけこんなに辛いんだろうなんて思ってしまったこともあります。

一生懸命、栄養バランスや、食べやすさ、見た目にも気を配り、しかも子どもをあやしながら作った食事を全部残される、しまいにはひっくり返されるなんて何度経験したことか(今もあるある)。まぁいっか、で済ませる日もあれば、蓄積した怒りが大爆発してしまったりして....自己嫌悪と反省の繰り返しです(笑)。

よく見聞きはしていましたが、育ててみると幸せと同じくらいに大変なことがあるって、本当なんですね。そういう親のしんどさを軽減できたら、親子の間で育まれる愛情にいい影響があるんじゃないかって思ったんです。叱ることに意味はあっても、怒ることで及ぼすいい影響はないよなぁと....。

そして何が課題なのかでいうと、子どもの考えがわからない、良かれと思った・求められたから対応したのになぜかひっくり返されるというコミュニケーションバグだと思ったんですよね。そう思ってからは、頑張りすぎることをやめられないかと思考するようにしました。つまり家族経営においても最小の労力で最大の効果を考えるようになりました(笑)。

当然夫とも、どうしたら手を抜けるか、頑張らずに対応できるか思考することで合意しました(お陰で海外製のどデカい食洗機をGETできました)。今では隔週で自分の親を頼って、ほぼ隔週で夫の家族を頼りに行っています。つまりほぼ毎週末、お正月並みの大家族でわいわい過ごしています。

お分かりいただけるでしょうか。この景色に馴染んだスタイリッシュなどデカい食洗機を

しんどさを抱えている人を救いたいというトライ

押し付けがましいことだとは思いつつ、自分と同じようにしんどい思いをしている人がいるのであれば、何かできることはないかと思いました。

そういった人がいなければ何もしなくていいので、まずはターゲットが存在するのかX(旧:Twitter)で検索することに。すると、自分と同じように、幸せなはずなのに育児が想像以上に大変で辛いという課題を持つ人が大勢存在することがわかりました。特に乳児・幼児期のお子さんを育てるお母さんのアカウントからそういった発信が多い印象でした。

ターゲットと課題が定まれば次はソリューション。考え方ひとつで自分の気持ちが楽になった経験から、その人たちが抱えているお悩みをベースに、気持ちがふっと楽になるようなポスト投稿Xで1ヶ月程度続けてみました。そうすると表示やリポスト、引用、フォロワーといった様々な数値がぐんぐんと伸び、これはPMFしたなと感じました(笑)。

ベクトルが違うことによるバランスの乱れ

ただ、1日24時間しかないですし、まして自分はショートスリーパーではなく、仕事もフルタイムなので、それ以外の時間を使っての活動となると時間も限られてきます。Xで活動するにも一定時間を使うのですが、そのために削ってしまったのが家族との時間でした。

夕方家族と過ごしている時間にXを開いて、でもそうすると子どもたちがお邪魔をしてくれるので、トイレに行ったふりをして内容を考えたり、投稿したり。人の役に立ちたいのに、その時間が取れず、そして家族との時間も減っていくという状況で、自分も子どもたちも負荷がかかっていました。

大空と大地の中でピクニック

疲弊していることをmentoというサービスのコーチなどに相談する中で、ベクトルがふたつあるから大変なのかもとしれないと思ったんです。社会のために役立ちたいベクトルと、UXリサーチャーとしてユーザー視点を間近にしたいというベクトル。限られた1日の中で、自分がより注力したいベクトルに全力投球できると、この状況を打破できるのではと。

改めて整理し、「子どもたちのウェルビーイングを個人単位ではなく、社会全体で支えていきたい。そんな社会貢献を仕事としてしていきたい」そのベクトルに絞ろうと思い、転職を決意しました。

子どもを取り巻く環境をよりよくすることを目指すコドモンとの出会い

転職を決意してから、実際にどんな会社があるのか探し始めました。

子どもの食や学びをよりよくすることを目指す企業や、ママ向けによりよい情報提供を目指す企業、そもそも親になる前の出会いを創出するマッチング、どの企業にジョインすれば、より子どもたちのウェルビーイングに貢献できるだろうと毎晩wantedlyで検索していました。

その時、検索にヒットしたうちの一社がコドモンだったんですが、採用ストーリー、コドモン社員のXアカウントから発信されるポストを複数読む中で、「これは...コドモンにジョインする以外に選択肢ないかも」と思いました。

どのメンバーも、子どもの未来をよりよくするために周りの大人や社会が抱える課題を解決したいという思いを持っていて、それが会社のミッションと一致していたんです。あるべき姿に真っ直ぐに、本気で立ち向かっている集団なんだなと感じて、自分も仲間に入りたいと心から思いました。クライアントワークだとプロジェクトによって、クライアントによってテーマが様々で、かつ自分はチームの外から支援をするというポジション。だから余計光って見えたのかもしれないです。

そしてまさかの、コドモンはフルリモートでも働けると来たもんですから、それは転職するしかないと思いました。自分が社会貢献のためにフルタイムで働くためには、自分も家族も気持ちの余裕がないと難しく、その余裕のためには地元にいるというのが現時点での我が家の最善です。フルリモートという環境を用意していただき感謝でしかないです。

カジュアルに始まった相互理解の採用インタビュー

自分はUXリサーチャーだったので、引き続きそのジョブで貢献できたらと思っていたのですが、残念ながらその募集はなく。ただUXリサーチャーはニッチな仕事なので、オープンポジション的に入れるかも? という期待を込め、PD職種でカジュアル面談を申し込んでみました。

ジョインしてから社内のSlackを読み漁ると、PD経験がなかった私は危うくお見送りとなるところだったようなんですが....(危ない橋でした)。POの彦坂さんが興味を持ってくださったようで、カジュアル面談をすることに。その際にPdMとしての応募をすすめてくれたのが、ジョブチェンジのきっかけです。

子どもの未来をより良くしたいという意思は固かったものの、職種に対しての強い意思はなかったのですが、PdMという職種が果たす役割を様々な本やX、ポッドキャストで読み漁ったところ、UXリサーチなどでユーザー課題(よりよい状態と乖離している状態)を明らかにし、それに対して、効果的な打ち手を考えるという点に非常に魅力を感じました。

実際にはそんな壮大な話ばかりではないものの、よりよい社会の実現に向けて、未来を創造できる職種なんだと思い、UXリサーチャーからPdMにジョブチェンジを決めました。【コドモンの中の人 Vol.31】一刻も早く、一人でも多く。機能と体験を100倍良くして「子どもの周りの大人」を助けたい という彦坂さんの記事を読んで、人柄に惹かれたのもPdMチームジョインの決め手です。とは言いつつ、コドモンという会社に魅力を感じていたので、おそらく別の職種を勧められていたら、何かしら理由をつけて別のジョブチェンジをしていたと思います(笑)。

期待値調整が目的のインタビュー

面接はすべてオンラインで行われました。

前職で貸与されていたパソコンは使えなかったので、スマホの小さな画面でインタビューに参加しました。私用パソコンを持っていないことでITリテラシーが低い懸念を与えないか心配でしたが、そんな心配は必要なかったようです。

相互にインタビューをし合い、期待値を調整する、そんな面談が数回行われました。お互いを理解しに行くものであると前提を共有いただいた上で、実際その通り理解し合うインタビューはとても心地よかったです。相互コミュニケーションがしやすいということは、きっと年齢や役割による上下関係もそう厳しくはなく、動きやすいんだろうなと理解できました。

コドモン採用ピッチ資料から抜粋

実際ジョインしてみて、動きやすさがイメージ通りだったという話をひとつ。入社して1か月経ったか、経たない頃に、コドモンでは保護者の声を聞く仕組みがないことに気づいたんですが、それを直属のマネージャーである、彦坂さんに伝え、ヒアリングに協力してくれる保護者を集めてみたらどうだろうかと提案してみたところ、やってみようと言ってくれたんです。

進めてみると、会社として初めてのトライだったのもあり一筋縄では行かず、

  • 運用に問題がないかをCSに確認しに行ったり、
  • 契約周りで問題がないかを法務に確認しに行ったり、
  • そもそも実施した場合の社としてのリスクはないかBoardメンバーに確認しに行ったり、
  • 誰にどうアプローチするかをマーケに相談しに行ったり

入社してきたばかりの私に、たくさんの方が力を借してくれたお陰で、3か月経たずにプロジェクトを始動させることができました。

今後の自分の立ち振る舞い

自分がジョインしたメモリーチームが新設チームだったというのもあり、これまでメモリー事業開発部と、メモリー開発部とで足並みが揃っていなかったというか、同じ目標に向かっていませんでした。ここをPdMである私がうまくつなぎ合わせて、チーム全体でよりよい未来を作り上げていきたいと思っています。

また、定性調査が誰でも気軽にできるようにして、コドモン社員のユーザー視点を高めたいと思っています。初手として、自分がインタビューに出向く時には、PDやエンジニア、事業開発部と一緒に行くようにしてみているんですが、「へー! ユーザーってこんな動きしてるんだ! 」その声を聞けるたびに、よっしゃ! と思っています。

興味を持たれたかたは是非、佐久間のXアカウントのフォローをお願いします!@sakuma_senka

おわりに

コドモンでは、よりよい未来を信じて疑わない熱量の高い人たちが、チーム一丸でその熱量を持って、本気で未来をよくしようとしています。子どもを取り巻く未来をより良くしたい人がいましたら、ぜひ社員の誰かと会話しに来ていただきたいです。ジョイン、お待ちしています。