こんにちは!プロダクト開発部の江口です。
先日、AWS Summit Japan 2024に参加してきましたので、そのレポートをお届けします。イベントでは最新のAWS技術やサービスに触れることができ、多くの学びがありました。また、現地ならではの体験を通じて、感じたことや学んだこと、AWS Summit参加後の心境の変化をお伝えします。
AWS Summit Japanとは?
AWS Summit Japanは、毎年開催される日本最大の“AWSを学ぶ”イベントです。2024年は6月20日と21日の2日間、幕張メッセで開催されました。このイベントでは、150以上の講演と230以上のブースが出展されました。AWSの最新技術や各企業のAWSの活用法を紹介する講演以外にも、ハンズオンワークショップや、AWSエキスパートに直接相談できるブースなど多彩なプログラムが用意されています。
AWS Summitに実際に参加してみて思った楽しみ方
今回が初めての参加で、当初はずっと講演を見ているだけで楽しめると思っていましたが、実際に参加してみると、個人的にはブースをメインで回る方が良いと思いました。せっかく現地に参加しているので、知識や経験のある方にその場で直接質問する方がより深い学びがあり、楽しいと思います。
疑問に思ったらその場で質問する
ブースを回っていると、さまざまなAWSエキスパートの方が丁寧に説明してくれます。疑問に思ったことはその場で質問することで、講演を聞くよりも自分の理解が深まりました。恥ずかしがらずに、初歩的でもわからないことはその場で質問することが大事だと思いました。
実際のやりとり
例えば、以下のようなやりとりがありました。
私: 「LambdaのログをS3に転送したかったらどうすればいいですか?」
AWSのエキスパート: 「CloudWatchからFirehoseを使って転送する方法とLambda Extentionsを使う方法があります。」
私: 「Cloudwatchからの転送のコストも気になる場合にはどちらが良いでしょう?」
AWSのエキスパート: 「その場合、Lambda Extensionsを使った方が良いです。この場合、CloudWatchを経由せずに直接S3に送ることができます。CloudWatch Logsへの書き込み権限を消しておかないと、勝手にCloudWatchに転送してしまうので注意してください。」
私: 「ありがとうございます。(すげぇ)」
こんな感じで、自分の漠然とした質問に対しても、AWSのエキスパートが情報をコスト観点で整理し、わかりやすく教えてくれました。具体的な注意点まで含めて教えてもらえることで、自分の知識を一層深める助けになりました。
ブース以外の楽しみ
ブースを回ると、AWSのグッズやノベルティがもらえます。これも一つの楽しみ方です。
AWS Summit参加後の心境の変化
学習スタイルの変革
今回、AWS Summitで詳しい人へあれこれさまざまな質問をして、自分の理解を深められました。その経験を通して、自分の学習スタイルも少しだけ変化しました。 これまでは黙々と一人で勉強するスタイルが主流だったのですが、わからないことがあれば積極的に詳しい人に質問することを取り入れるようになりました。
現地参加の価値を実感
前述のとおり、AWS Summitがきっかけで、「詳しい人に聞く」行為の学習効率の高さを改めて実感しました。その実感から、外部イベントに参加する際にも、直接の交流を重要視するようになり、現地での参加を心掛けるようになりました。特に、イベント後の懇親会にこれまで以上に価値を感じるようになり、他のAWSユーザーの方と直接話す機会が以前よりも多くなりました。
コミュニティへの参加意識
こうして、イベントの参加や他のAWSユーザーとの交流を通じて、少しずつ自分がAWSのユーザーコミュニティの一員であるという実感が芽生え始め、以前よりもAWSを身近に感じるようになりました。これまで以上に公式ドキュメントやリポジトリのReadmeをよく読むようになったことで、AWS SDK for JavaScriptに関するIssueを一件クローズすることにつながりました。
おすすめの講演
AWS Summitの会場では、開発者向けに講演がYouTubeで生配信されていました。YouTube上にアーカイブも残っているので、その中からいくつかおすすめの講演をピックアップします。どれもためになる内容なので、ご興味のある方はぜひ視聴してみてください。
SQSのFIFOキューと標準キューの違いや、べき等な処理をアプリケーション側でどのように実装すべきかなど、開発者がSQSを使用する上でのポイントがわかりやすく説明されています。
障害調査の際に、bedrockをどのようにして活用できるかが解説されています。具体的には、障害検知から解決までに、AIをどのように活用できるかが示されています。 こちらで紹介されている内容についてはAWSの公式ブログでも取り上げられ、サンプルコードもgithubに公開されているので参考にしてください。
AWS SDKの機能をあらためて学び直そう AWS SDK for PHPで学ぶSDKの便利機能
SDKの便利な機能や、SDKを使うことでどんなメリットがあるかがわかりやすく解説されています。
AWS Amplifyがアツい!Amplify Gen 2がもたらす次世代Web/モバイルアプリ開発者体験
2024年5月にGAされたAmplify Gen 2がハンズオン形式で紹介されています。この動画を視聴してAmplifyの便利さに感動した方は、公式ドキュメントのチュートリアルで手を動かしてみるのもおすすめです。
最後に
AWS Summit Japan 2024は非常に有意義なイベントでした。多くの新しい知識を得ることができ、今後のAWS活用に向けたモチベーションも大いに高まりました。来年もぜひ参加したいと思います!