こんにちは!エンジニアリングマネージャーの堀口です。
私たちコドモンは、「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションのもと、子どもたちがより良い環境で育つことを支援するプロダクトを開発しています。 今回は、2025年から2026年にかけて開発組織が取り組んでいる重要課題をまとめてみました。2023年に書かれた同様の記事があるので、2023年に掲げた課題がその後どうなったのか、まず振り返ってみたいと思います。
目次
2023年の重要課題のその後
決済基盤をつくる
✅ リリース完了
施設の集金業務を支援する、「用品販売」や「いつでも請求機能」の開発と合わせて決済基盤を構築しました。 決済基盤は、集金業務を支援するサービスからクレジットカードやコンビニ決済のリクエストを受けつけ、決済代行業者に連携するサービスとして現在稼働しています。 コドモンの中でもお金をあつかう機能の土台となる部分なので、特に品質には気をつけて開発を行いました。
アカウント認証基盤のリプレイスを進める
🧑💻 別の形で開発を継続中
既存プロダクトの認証基盤はそのままの状態で稼働が続いています。 事業上の判断などによりもともと進めていた形でのアカウント認証基盤のリプレイスは優先度を下げることになりました。 一方で、現在開発を進めている新規事業での認証基盤や、保護者のアカウントを管理するためのシステムを新たに開発を進めています。
モバイルアプリの基盤改善をスタートする
🧑💻 継続中
コドモンで提供している保護者・施設向けのモバイルアプリは現在も基盤の改善を進めています。 2023年からのアップデートとして、保護者向けアプリの基盤は2024年にCordovaからCapacitorへの移行を完了し、現在安定稼働しています。 まだ残っている課題としては、開発に使っているWebフレームワークのバージョンアップや施設向けのモバイルアプリの改善などがありますが、2025年も引き続き改善を進めていく予定です。
フロントエンドの基盤を改善する
🧑💻 継続中
フロントエンドで使用しているフレームワークなどの基盤の改善は、まだ本格的に着手できていない状態です。 アカウント認証基盤と同様に他の優先度の高い課題にリソースを割いた結果、フロントエンド基盤の改善は一時的に優先度が下がっていました。 ですが、最近ようやく改善を行っていくための準備が進められるようになってきました。2026年からはフロントエンド基盤の改善のための体制も構築予定で、本格的に取り組みを進めていこうと考えています。
ドメインごとのリプレイスを進める
🧑💻 継続中
2023年から引き続き、ドメインごとのリプレイスは部分的に進めています。 2024年以降は写真共有・販売機能でリプレイスを行っていますが、闇雲に全体のリプレイスを行っていくのではなく、中長期の開発を見据えて必要なドメインに絞ってリプレイスを進めていく方針です。
このような感じで、計画通りに進んでいるものもあれば、優先順位を変更したものもあります。取り組む課題や順番は状況に応じて柔軟に判断し、常に最善の選択をしていくことが大切だと考えています。
では、現在は何に取り組んでいるのか、まとめてみます。
現在取り組んでいる新たな重要課題
1. 既存プロダクトの信頼性と保守性の向上
システムの安定性向上
コドモンを利用する施設は年々増加しています。現在では全国の23,000の保育・教育向け施設で使っていただいていますが、この成長をしっかりと支え、長期的に安定したシステムを提供し続けるために、システムの安定性向上は最優先課題となっています。
汎用テーブルの分割
特に注力しているのが「汎用テーブルの分割プロジェクト」です。過去に作られた汎用的なテーブルの設計が、システムの成長とともにパフォーマンスのボトルネックになってきました。
コドモンは2013年から開発されているプロダクトですが、開発当初に採用された汎用的な設計が残っている部分があります。 これは初期の実装コストを短縮するメリットがありましたが、サービスの拡大に伴って大きな課題となってきました。
この汎用テーブルの課題を解消するために、リファクタリングや中間テーブルの作成などを進めています。現在、1つのテーブルの分割は完了し、システムの大幅なパフォーマンス改善ができました。汎用テーブルは他にもいくつか存在しているため、これから更に分割作業を進めていきます。
この対応は時間のかかる作業で考慮する点も多いため難易度が高いものですが、システムの安定性を支える重要な取り組みとして、引き続き注力していきます。
セキュリティの向上やデータ管理基盤の整備
施設と保護者の大切なデータを預かるコドモンにとって、セキュリティ向上やデータの管理は重要な取り組みです。 2024年ごろからこれらの優先度も上げて、チーム体制も作りながら開発を進めています。 詳細な説明は割愛しますが、今後の事業拡張や新規事業の展開を見据えてこれまで以上にセキュリティ対策やデータ管理基盤の整備を進めていきます。
2. 中長期でミッション実現していくための新たな事業展開
保護者向け新規事業の立ち上げ
これまでコドモンは主に保育施設向けのB2Bプロダクトを展開してきましたが、保護者に直接価値を届ける新規事業の立ち上げにも挑戦しています。
エンジニア視点では、新規事業の立ち上げは既存事業の開発とは異なるスキルセットや考え方が求められることが多いと思います。スピード感を持って仮説検証を繰り返したり、ユーザーの声を拾いながらプロダクトを磨いていくプロセスも色々と試行錯誤をしながら進めています。

3. 開発生産性の向上
上記のような様々な取り組みを進めていくためには、正直なところ開発リソースが全然足りません・・・! 既存プロダクトの改善と新規事業の立ち上げ、どちらも高いクオリティで実現していくためには開発生産性の向上も不可欠です。 コドモンの開発チームではAIも活用していきながら、開発生産性の向上に取り組んでいます。 うまくいっているものだとE2Eテストの自動作成や新規開発での導入など、開発チーム全体でAIを活用しながら新しい開発スタイルを構築している最中です。
さいごに
コドモンは初期開発から数えると2013年から続くプロダクトです。技術的負債の解消やシステムの安定化という「守り」と、新規事業展開という「攻め」を同時に進めているのが今のフェーズです。 前回の記事以降に、想定していなかった課題も新たに生まれ、優先順位が変わったりもしていますが、こうして振り返ると一歩ずつ確実に前に進んでいると感じます。 また、新たな取り組みが増えたことで開発のプロセスやロードマップも整備され、今まで以上に長期的な視点で意思決定ができるようになってきたと感じています。
2023年と比較するとメンバー数も増え、組織的にも厚みが増した現在ですが、これらの課題を進めていくためにはまだまだ仲間が足りていません。 ここで取り上げた課題についてご興味がある方、話を聞いてみたいという方はぜひお気軽にご連絡ください!