
こんにちは。コドモンでPdMをしている濱下です。
2025年5月15日に株式会社エス・エム・エスさんと、PdM主体で初の社外合同LT大会を開催しました。その様子を本日はお届けします。
開催の背景
きっかけは、あるイベントでエス・エム・エスの田村さんと弊社マネージャーの重山が話した際に感じた共通点でした。
介護と保育という異なる業界でありながら、「顧客属性」や「現場ドメインの複雑さ・多様さ」「業務の省力化への貢献」など、プロダクトを取り巻く環境には多くの共通点があることに気づきました。
「お互いに現場に近いPdMだからこそ見えていることを持ち寄って、ナレッジ共有できる場を作ってみよう」──そんな会話から、このLTイベントの企画がスタートしました。
実は今回のイベントは、コドモンPdMチームとしてははじめての主催LT会。加えて、新オフィスで初の社外向けオフラインイベントということもあり、社内的にもチャレンジングな取り組みとなりました。
開催概要
- イベント名:エス・エム・エス×コドモンLT大会
- 日時:2025年5月15日(木)14:00〜16:00
- 場所:コドモン本社 芝生スペース
- 形式:LT(6分発表+質疑)+懇親会(50分)
- 参加者:両社の現場PMを中心に約10名
登壇タイトル一覧(※発表内容は非公開とさせていただきます)

コドモン
- 濱下(オンライン研修領域担当)
- 「“ユーザーとしがらんでいく”顧客解像度の上げ方」
- 木村(写真共有・販売領域担当)
- 「初のプロダクトビジョンワークショップやって良かった!!」
- 酒井(ICT領域担当)
- 「逃げちゃダメだ、PdM。〜"あるべき"を問い続けた仕様補完計画〜」
エス・エム・エス
- 中飛
- 「ドメイン理解どうしてる? 社内ナレッジの活用と一次情報の取得」
- 田村
- 「浸透してる?チームのドメイン理解 カイポケ流・仕組みづくり」
- 平松
- 「ニッチな法制度への向き合い方」
後半は懇親会でさらに深掘り
LT終了後には、オフィスの芝生スペースで懇親会を開催。窓からの景色を背景に、座布団スタイルでリラックスしながら会話が進みます。

懇親会では下記のようなトピックが話題になりました。
- バーティカルSaaSにおけるプロダクトの負債と向き合い方
- ドメイン解像度をどう高めていくか
- 法制度や報酬改定など、外部要因と開発のバランスの取り方
- PdMとPMMの役割分担
- 社内にいるドメインエキスパートとの連携方法
会終了後も、Slackにて発表内容や懇親会から生まれた質問や感想が飛び交うなど大盛り上がりでした。

さいごに
PdMに求められるスキルは、知識や教科書的なフレームワークといった「形式知」だけではありません。
「現場で何に悩み、どのような問いや仮説を立てて、どのように動いたか」という、実践を通じた経験の積み重ねこそが、意思決定やプロダクトの未来を左右すると考えています。
今回のLT会は、そうした経験知をお互いに言語化・情報交換することで、PdMとしての視座を更新し合う場になりました。
特に印象的だったのは、異なる業界で働くPdM同士が、"ドメイン理解とその手法の体系化"や"法改正への対応"、"規模化したユーザーとの向き合い方"など共通の課題意識を持っていた点です。
懇親会では、「うちでも同じような課題を抱えています」と共感しあう声が多く聞かれました。
これは、個社内での取り組みに閉じてしまいがちなPdM実務に対して、横のナレッジ共有がどれだけ重要であるかを裏付けるものでした。
またいち運営メンバーとしては、異なる事業・領域を担当するPdM同士が連携し、企画・運営に取り組めたことは大きな収穫でした。職種としてのPdMが成熟しきっていない中で、こうした共創の経験自体が今後のチームや文化形成に寄与すると感じています。
今後はPdMに限らず、エンジニア・デザイナー・PMMなど他ロールも巻き込んだ学びの場として発展させていく予定です。
PdMの課題は属人化しやすく、共通言語のないまま属人的な対処にとどまってしまうことも少なくありません。
だからこそ、同じ悩みを言語化・共有できる場を持つことで、現場レベルの実践に再現性を持たせていく。
その第一歩として、今回のLT会は非常に有意義な取り組みとなりました。
株式会社エス・エム・エスのみなさま、この度はありがとうございました。
この記事を読んだPdMのみなさんへ
「自分にもこんな経験がある」
「うちではこうやっている」
「一緒にLT大会実施したい」
など、 コメントやフィードバックお待ちしています!