コドモン Product Team Blog

株式会社コドモンの開発チームで運営しているブログです。エンジニアやPdMメンバーが、プロダクトや技術やチームについて発信します!

「技術的負債への向き合い PHP編|10年越えプロダクトを提供する3社が語ります!」を開催しました!

こんにちは、プロダクト開発部のふくいです。今年も早いもので各地で梅雨入りの声が聞こえていまして、今から自宅のカビ対策に戦々恐々としています。

実施からはや一ヵ月が経ち、我ながら遅筆に呆れていますが、先日ゴールデンウィーク明けの5/8(木)に弊社フロアで開催した「技術的負債への向き合い PHP編|10年越えプロダクトを提供する3社が語ります!」のイベントレポートを、主に発表者の視点からお届けします。

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実施の背景

2024 年 12 月に開催された「PHPカンファレンス2024」で、スポンサー出展を行った際、お隣になった株式会社kubell さん、そして kubell さんの紹介で繋がった BASE 株式会社さんの2社と、せっかくのご縁なので何かできるといいですね!というお話になり、3社合同で本イベントを開催する運びになりました。3 社とも 10 年以上続く PHP プロダクトの開発・運用を行っているという共通点があります。「プロダクトの技術的負債に対してどのように取り組んでいるのかという観点から、ソフトウェアエンジニア同士で生々しい情報をラフに共有できる場にできると良いですね」と話し合い、オフラインのみのイベントとして、東京・五反田の弊社東京オフィスのイベントスペースで開催しました。

イベント当日の様子

大変嬉しいことに、当初想定していた参加者枠を急遽増やしたうえに、その枠もいっぱいになるほどの申し込みをいただき、たくさんの方にお越しいただいてわいわいと盛り上がるイベントとなりました。 弊社では 2025 年 3 月のオフィス移転後初めて開催する開発者向けの社外イベントということもあり、会場設計や機材の準備に若干の不安があったのですが、大きなトラブルや滞りもなく、参加いただいたみなさんと楽しみながらイベントを進めることができました。

発表者の発表の様子

クロストーク&質疑応答の様子

発表内容

BASE で、ネットショップ作成サービス「BASE」のコア機能の開発・保守を担当されている宮村さんからは、リアーキテクチャへの取り組みについて発表いただきました。

イベントストーミングの写真から現場感が伝わってきて、日頃から現場で当たり前に負債解消に取り組んでいることを強く感じました。

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kubell で現在、認証ドメインの要件定義から開発・運用まで担当されている山下さんからは、技術的負債の具体的な返済事例について発表いただきました。

「ここまでお話されていて大丈夫なの?」と心配になるくらいまで、踏み込んで具体的にお話しされ、弊社プロダクトでも明日から参考になる内容でとても学びになりました。

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コドモンからは、私が開発メンバーの立場から主にマインド面の考え方について発表しました。前向きに技術的負債に取り組むための考え方について「自分のプロダクトとして振る舞う」「向き合うモチベーションはどこに?」といった、自分が日頃思っていることを形にしてお話しすることができました。

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クロストーク&質疑応答

slido であげられた会場のみなさんからのご質問に、発表した3人が kubell で主にフロントエンドエンジニアやスクラムマスター、その他幅広い分野で活動されている須田さんにモデレートいただきながら答えていく、という形式でお話しさせていただきました。

須田さんはモデレーターは初めて、とのことでしたが、お話の振り方やまとめがとてもスムーズで、発表者としては回答に集中することができ、ご質問にそれぞれの発表者ならではの視点から回答することができたと思います。

ご質問では、現場でのリファクタリングの実践方針や実施タイミング、実現のための体制・組織はどのようになっているか、ビジネスサイド・経営層との向き合い方など、幅広い内容をいただきました。オフラインならではの突っ込んだ発言を、自身の感じている現状の課題感とも合わせて率直にお話しすることができました。「『明日からあなたにもできる!』工夫を1つ教えてください」というご質問では、自身の自動テストに対する熱い思いを語ることもできました。

時間内で回答しきれなかったご質問がいくつかあり、発表者で何らか後ほどフォローなどできると良かったのですが、その時間が取れなかったことは反省点に感じています。

懇親会

クロストークの後は、参加いただいたみなさんと簡単な懇親会を実施しました。短い時間でしたが、技術的負債に日々向き合っている参加者のみなさまと、苦労話や楽しく取り組まれている様子や、ここでは書けないあんなことやこんなことをお話しすることができて、人見知りな私でも楽しく会話することができました。Webサービス/システム以外にも、組み込みや金融系など自身があまりよくわからない分野での技術的負債とその解消への取り組みについてもお聞きすることができ、大きな学びになりました。

時間の関係もありますが、会話が楽しすぎて熱中してしまい、全ての方とお話しすることができなかったことが大変心残りです。

発表者としての感想

私は社外向けのイベントでお話しすることが今回初めての経験でした。スタッフや所属チームのメンバーに相談しながら一ヵ月ほどかけて何とか発表内容を形にすることができたのですが、産みの苦しみ、七転八倒しながらの発表準備でした。失礼ながら正直もう二度とやるまい、と思って発表に臨んだのですが、終わった後の参加者のみなさんのご感想をお聞きしていると、次を楽しみにしている自分がいることに気がつきました。機会があればまたぜひチャレンジしてみたいです。良い経験をさせていただきとても感謝しています。

まとめ

3社合同での技術的負債への向き合い方についてのイベントのレポートをお送りしました。テーマ設定がソフトウェアエンジニアにとってなじみ深いものであったからか、小規模ながらとても熱量高く盛り上がったイベントでした。発表者の BASE の宮村さん、kubell の山下さん、モデレーターの須田さんをはじめ、両社スタッフのみなさまにはイベント開催にご尽力いただきありがとうございました。また何よりもご参加いただいたみなさまには本当にありがとうございました!

なお、昨年に引き続き、コドモン、kubell、BASE の 3 社とも、今月末に開催予定の「PHPカンファレンス 2025」のスポンサーとしてブースを出展予定です。技術的負債の解消にご興味のある方もそうでない方も、よろしければぜひ各社ブースまで遊びにきていただけると嬉しいです!